夏こそ要注意…腎臓は「運動で元気になる」の落とし穴

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 それが最近、運動した方が腎臓にはいいといわれている。なぜか。

「CKDと診断されても、運動によってある程度腎機能が回復することがわかってきたからです。それを示す数々の研究論文が報告されており、CKDには運動療法が欠かせない。それが腎臓病治療の基本になっています」

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 実際、2014年に国立循環器病研究センターは運動療法の効果を示す研究報告を行っている。急性心筋梗塞で入院して3カ月間の回復期心臓リハビリテーションに参加した538人の3カ月後の腎機能の変化を調べたものだ。

「研究では、心臓リハビリ開始時に腎機能正常者とCKD患者に分け、CKD患者をさらに『退院後に外来心臓リハビリを週1回以上通った人』と『1回未満の人』に分けて分析しています。その結果、心臓リハビリ前後の比較では、CKD患者の腎機能は10%改善し、外来心臓リハビリでも回数が多い人は腎機能が10%も改善していたのです」

 英国の研究チームは、腎臓病患者を運動しない通常治療の群と1日40分の運動を週3回行う群とに分けて1年間追跡。前者は腎機能が悪化したのに、後者は大きく改善したと報告している。

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