納得いく治療を受けるために知っておきたい2つのポイント
近所のクリニックや医院を受診されている患者さんの中には、大学病院などの特定機能病院でセカンドオピニオンを受けたいと考えている人も少なくありません。本当に適切な治療が行われているのか不安がある場合、納得いく治療を受けたいと考えるのは当然といえるでしょう。
そんな時、重要になるのが「診療情報提供書」です。一般的には紹介状と呼ばれるもので、いま診てもらっているクリニックの医師に、これまでの経過、診断、治療などを記載してもらう書類です。
現在、大学病院などの特定機能病院は、診療情報提供書を持参せずに来院された初診の患者さんには、「選定療養費」を請求します。診療費用の他に、最低でも5400円を徴収することが義務になっています。しかし、特定機能病院側にとっては、診療情報提供書を持参していない患者さんはできるだけ避けたい事情があります。たとえば大学病院は、患者さんの紹介率が60%未満だと、特定機能病院の承認要件を取り消されてしまいます。一定以上の紹介率を維持するためには、診療情報提供書を用意していない患者さんよりも、持参している患者さんを増やさなければならないのです。