納得いく治療を受けるために知っておきたい2つのポイント
さらに、特定機能病院は、診療情報提供書を持参している患者さんを拒否することができません。つまり、特定機能病院でセカンドオピニオンを受ける場合、診療情報提供書は、水戸のご老公でいうところの“印籠”といっていいでしょう。
かかりつけのクリニックでの治療内容に不安があって、より高度な特定機能病院でセカンドオピニオンを受けることを考えている人は、早めに診療情報提供書を作成してもらってください。内容は、紹介医院の名前と簡単な経過、投薬の種類くらいで問題ありません。
また、患者さんの中には、かかりつけの医師が“患者を取られる”形になるのではないかと遠慮して、セカンドオピニオンを受けづらいと考えているケースも少なくありません。しかし、これは大きな誤解です。
患者さんを紹介された大学病院は、いずれ紹介した側のクリニックに患者さんを返さなければなりません。この逆紹介率が50%未満だと、特定機能病院の承認要件を取り消されてしまいます。納得いく治療を受けたいと考えている患者さんは、遠慮することなく診療情報提供書を作成してもらって、セカンドオピニオンを受けてください。