寒い2月に増える血管病 “離婚歴あり独身男”が危ない理由
では、どんなタイプの人が危ないのか?
運動量が減り血管の柔軟性も失いがちな65歳以上はもちろんだが、現役世代でも離婚歴のある独身男性は気をつけた方がいい。
「離婚は相手に存在を拒絶された、いわば自己否定された状態です。社会再適応尺度によると、その精神的なストレスは死別を100としたとき75です。解雇でも47ですからその高さがわかるはずです」(永田教授)
離婚のストレスは男性の方がはるかに大きい。女性はパートナーへの依存度が低く、子供を心の支えにできるからだ。
■普段の食生活が大きな影響
「心臓や脳の血管病は普段の食生活に大きな影響を受けます。女性は自炊の習慣があるので心配ありませんが、男性は違います。しかも循環器の病気は真面目で人付き合いの苦手なタイプがなりやすいが、男性は離婚で仕事以外の人付き合いが一気に減るためリスクが高いのです」(永田教授)
それは死亡率にも表れている。例えば2015年に急性心筋梗塞で亡くなった45歳から64歳までの男性は3541人。そのうち妻帯者は1569人、独身者は1969人(未婚1205人、死別78人、離別686人)、不詳3人だった。