虫歯や歯周病でなくても歯は痛む ストレスは原因のひとつ
■顔が痛い人は要注意
「こういう人は無意識に食いしばりをしていて、昼間はもちろん就寝中も行っている場合が多い。そのため、普段から片方の顎や頬の筋肉が硬直しています。そこに精神的なストレスがかかると自律神経が興奮して血管が収縮。血流が滞って痛みが発するのです」
治療は顎の筋肉を弛緩させる注射などが効果的だという。
非歯原性歯痛には、ほかにも非定型歯痛や神経障害性歯痛と呼ばれるものがある。
代表的なのは抜歯やインプラント手術時の神経損傷後、あるいは歯髄を抜くなどの根管治療後に見られる痛みだ。
「手術で手を切断したのに手が痛い、というのと同じで、すでに痛みの原因となる患部の治療は終了しているのに、痛みを感じます。治療は難しいが抗うつ剤などで治療されています」
同じような症状に神経血管性歯痛と呼ばれる歯痛もある。片頭痛や群発頭痛の人に多く、歯を抜いたにもかかわらず歯痛を訴えるケースが多い。