前立腺がんは医師の言いなりで手術を受けたら後悔する
なお、ここで言う「手術」には、近年話題の「ロボット手術」も含まれる。
低リスクや中リスクA群ではホルモン療法が医師から勧められることもあるが、藤野氏は手術同様に反対だ。心血管障害のリスクを上げるばかりか、ホルモン療法は進行した前立腺がんか、再発した前立腺がんにのみ有効だからだ。
■前立腺がんのリスク分類
前立腺がんのリスクは、低・中・高に分けられる。
一般的に、前立腺がんの悪性度の基準値「グリソン」と、前立腺がんの進行度を示す「PSA」の2つで判定。藤野氏はさらに、治療をより選択しやすくするために、中リスク群を「A」と「B」に、高リスク群を「高リスク」と「超高リスク」に分類。
低リスク群はPSA10以下でグリソン6以下。中リスク群AはPSA10~20でグリソン6、またはPSA10以下でグリソン7。中リスク群BはPSA10~20でグリソン7。高リスクはPSA20以上でグリソン8以上、超高リスク群は遠隔転移が見られる。