著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

糖尿病の新常識 「血糖」「血圧」「脂質」のチェックが重要

公開日: 更新日:

 2020年連載1回目の今回は、これまでの“常識”とは大きく変わった糖尿病の知識を改めて紹介したいと思っています。

 まずは、なんといっても、「糖尿病は治る病気だ」ということです。これまでは、「糖尿病は一度発症すると一生付き合っていかなければならない。つまり治らない」が常識でした。本来持っている「高くなった血糖を正常に戻す」という機能が十分に働かなくなるからです。

 患者さんの中には、最初は生活習慣の改善に取り組むものの、「どうせ治らないんだろう」という気持ちから、治療をドロップアウトしてしまう人も少なくありませんでした。そしてしばらくすると、また疲労感や口渇感など糖尿病の症状が表れ、病院にやって来る。「ドロップアウト↓再来院」を繰り返し、徐々に悪化が進み、最終的には人工透析や壊疽による足切断に至る人もいたのです。

 しかし糖尿病の新常識は、冒頭で申し上げたように、「糖尿病は治る病気だ」ということです。早期に糖尿病を発見し、対策を講じれば、インスリン産生にかかわるβ細胞が正しく働いて、必要量のインスリンを分泌できるようになり、インスリンを使い続けなくても済むようになるのです。特に重要なのは食事療法や運動療法で、集中的に体重コントロールに取り組むこと。その結果、内臓脂肪が減少し、血糖値が正常値にまで下がり、これまで「元通りになることはない」とされてきた膵臓の働きが正常化することは研究で証明されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  3. 3

    侍J投手コーチに飛び交う悪評「データを扱えない」 “構造的欠陥”も相まり大いなる不安

  4. 4

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 5

    高市首相初訪米での英語挨拶にトランプ大統領「通訳使え」…案の定SNSで蒸し返された“経歴疑惑”

  1. 6

    佐々木朗希とドジャースに“密約”か OP戦ズタボロ防御率13.50でも開幕ローテ入りのナゾ

  2. 7

    (49)生活保護世帯が増加中 “基本的生活”と地域住民との交流でハッピー

  3. 8

    高市首相の“悪態答弁”にSNSで批判殺到! 共産&れいわの質問に「不貞腐れたガキレベル」の横柄さだった理由

  4. 9

    議員会館でも身体重ね…“不倫男”松本文科相は辞任秒読み! 虚偽答弁疑惑に「コメント控える」連発の卑劣

  5. 10

    宮舘涼太“臆測”強調でSnow Man「国民的人気」に急ブレーキ危機…“めめ不在”の痛手