白目の血管が切れて真っ赤に…深刻な病気でしょうか?

公開日: 更新日:

 基礎疾患がないのに結膜下出血がある場合、問診していると疲労のピーク時に起こっていることが分かります。家族の介護で睡眠不足だったり、深夜遅くまで働いていたりする。不規則な生活を繰り返すと出血しやすくなるのです。

 治療法は特にありません。大半は放置しても問題はなく、1週間から長くても2週間程度で元に戻ります。これによって、視力が下がったり、失明の心配もありません。

 ただ、基礎疾患がないにもかかわらず長期間続いたり、何度も繰り返す場合は結膜の血管にできた静脈瘤などを疑い、原因血管を焼き潰す処置を行うことがあります。

 高齢者に多いのが「結膜弛緩症」です。加齢によってたるんだ結膜が下まぶたの縁に垂れ下がることで起こります。目をこすったり、強くまばたきしただけで血管が切れてしまうのです。応急処置として、点眼薬や外来手術を行うケースもあります。

▽妹尾正(せのお・ただし) 1986年3月独協医科大学医学部卒業。90年7月厚生連石橋病院眼科医長、91年6月日本眼科学会認定眼科専門医に。2002年7月独協医科大学眼科学教室助教授、06年4月から同大眼科学教室教授を務める。さまざまな医療現場で活躍するスーパードクターたちが出演の公式YouTubeチャンネル「SuperDoctors -名医のいる相談室-」にて解説します。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?