著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

コンドームの分類は「管理医療器具」重要性を見直すべき

公開日: 更新日:

 コンドームの効能・効果は「避妊」と「性感染症予防」にあることは、ご存じの通りです。しかし、薬機法(旧・薬事法)の医療機器に該当し、「管理医療機器」に分類されていることを知らない人は多いと思います。

 管理医療機器の販売には基本的に「届け出」が必要ですが、電子体温計とコンドームについては届け出の必要はありません。それはコンドームの目的が「性感染症予防」であるため、誰もが手軽に入手できるように配慮されているのです。

 相模ゴム工業のホームページにある「コンドームの歴史」によれば、コンドームの起源は紀元前3000年ごろの初期エジプト王朝時代までさかのぼり、ヤギやブタの盲腸、膀胱(ぼうこう)が使用されていたそうです。

 しかし、当時は避妊具や性病予防具としてではなく、熱帯病や虫刺されから陰茎を守る保護具や性交時の小道具、身分・地位のしるしとして用いられていたようです。

 その後、1600年代では牛の腸膜や魚の浮袋などが使われ、1874年に避妊具・性病予防具としての本格的なコンドームが出現したとされています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方