ペニスが2本ある「陰茎重複症」…米国では550万人に1人が
極めてまれですが、男児が2本の陰茎を持って生まれてくることがあります。「陰茎重複症」、または「二陰茎体」と呼ばれる疾患です。スイス人のヨハネス・ヤコブ・ウェッカー医師が1609年に最初に報告してから世界でも100症例程度の記録しかないといわれますが、米国においての発生率は550万人に1人とされています。
原因は、胎児期の陰茎を形成する過程でストレスや遺伝子の変異などの影響が考えられているようですが、ハッキリしたことは分かっていません。また、陰茎重複症の新生児は、腎臓または直腸から肛門にかけて先天的な重複異常が見られることが多く、排泄機能のトラブルからさまざまな感染症にかかって死亡する率が高いとされます。
この疾患の患者さんの多くは、幼少の頃に片方の陰茎を切除する手術を受けるはずです。しかし、手術をせずに2本の陰茎を持ったまま成人になった米国人がいます。その男性は25歳のとき(2014年)にペンネームを用いて、自身の半生をつづった自伝「ダブルヘッダー:アソコが2つある人生」を出版して話題になりました。