アフリカと欧米でHIVの新規感染者が激減した2つの理由

公開日: 更新日:

 HIVの新薬が4月に発売された。国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター長の岡慎一医師に最新の状況を聞いた。

 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すると免疫力が徐々に低下し、数年から10年ほどでカンジダ症、進行性多巣性白質脳症、原発性脳リンパ腫、HIV脳症などを発症する。指定された23の病気のいずれかを発症した段階を「エイズ(AIDS)発症」という。

「重要なのは、エイズ発症前に治療を開始すること。それによって、普通の人とまったく同じ生活を送ることができます」

 現在、一般的に使われている薬では服用後3~6カ月で血液中のHIV量が「検出限界以下」になる。こうなれば、コンドームなしでセックスしてもパートナーにほぼ感染しない。母子感染の確率は1%以下といわれ、妊娠・出産も可能だ。

「耐性ウイルスもできません。1日1回の服用でよく、かつてのように1回飲み忘れたからといっても問題ない。さらに1カ月に1回、2カ月に1回、という注射薬も開発が進んでいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い