著者のコラム一覧
松生恒夫医学博士

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

新アルバム発表 ポールの衰えない意欲は食生活と深い関係が

公開日: 更新日:

「ロックダウン・シンドローム」という言葉は、昨年の5月ごろに登場しました。医学的に明確な定義はなされていません。

 しかし、ロックダウンによって生じる人間の不安、悪心、鬱状態、不眠などに起因するものとされます。それに伴って、食道、胃、十二指腸に引き起こされる症状、さらには腹痛、下痢、便秘などの過敏性腸症候群、片頭痛などのさまざまな症状の総称と考えていいでしょう。

 日本では、英国のようにロックダウン体制は敷かれませんでした。しかし、私のクリニックでも「胸やけがする」といった症状に加えて、便秘、腹痛、腹部の膨満感を訴える方が、例年よりも多くおられます。このような方々に、私は精神的なストレスを軽減するために、食事療法、軽いウオーキングなどの運動療法をすすめています。こういうケースでは、胃や腸に負担をかけないために野菜中心の和食がおすすめです。

 和食ばかりではありません。すでに紹介済みですが、リンダの著書「リンダ・マッカートニーの地球と私のベジタリアン料理」(文化出版局刊)には、ロックダウン・シンドローム回避に役立ちそうな料理が紹介されています。

 肉類を使わないマカロニのチーズ焼き、豆のタコス、カリフラワーのグラタン・メキシコ風、野菜のギリシャ風シチュー、ラタトゥイユ、野菜カレー、ガスパチョ、バナナケーキなどさまざまです。

 ちなみに、リンダは菜食主義にかなう料理のひとつとして「キュウリとワカメの酢の物」も紹介しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動