「現代的日本食」+「コーヒー」が認知機能の維持に役立つ

公開日: 更新日:

 近年、脳と腸が自律神経などを介して互いに影響を及ぼし合う「脳腸関係」が注目されている。昨年、神経学の専門雑誌ランセット・ニューロロジー誌に、アルツハイマー病、多発性硬化症、パーキンソン病脳卒中といった神経疾患と腸内細菌が関連していることを示す論文が発表された。

「脳と腸との関連にはさまざまな経路があり、認知機能にも影響している。認知機能と腸内細菌に関する論文は、ここ数年だけでも複数あります」(佐治医師=以下同)

「アルツハイマー型認知症の患者では腸内細菌の多様性が乏しい」「善玉菌のビフィズス菌breve A1が認知機能を改善」「腸内細菌叢の異常が脳に悪影響」などだ。

■腸内細菌の代謝産物も認知症に関連

 佐治医師らも2015年から腸内細菌についての研究を開始。もの忘れ外来を受診した患者の検便サンプルを採取・解析した研究では、認知症の有無で腸内細菌のタイプが異なっていた。認知症でない人を対象にした研究では、認知症の前段階である軽度認知障害でも腸内細菌は認知機能の低下に強く関連しており、腸内細菌の変化は軽度認知障害のリスクを5倍高めると分かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン