米国で4回目のコロナワクチン接種開始…「打つべきか」との混乱も
アメリカで4回目の新型コロナワクチン接種が始まりました。50歳以上なら無条件でファイザーかモデルナ製のワクチンを無料で打つことができます。一方で今打つべきなのか──という混乱も広がっています。
4回目のワクチン、いわゆるブースターショット2本目は先週29日火曜日にFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可され、さっそくバイデン大統領が接種を受ける姿が報道されました。CDC(アメリカ疾病対策センター)は65歳以上の高齢者、50歳以上で既往症がある人、免疫系に疾患がある人には接種を強く勧めています。
今回の認可の背景には、急激に広がりつつあるオミクロンBA.2株があります。オリジナルBA.1株より感染力が強いとされるBA.2株は、すでにアメリカの感染の平均6割近くまで置き換わっています。特に7割が新変異株に置き換わったとみられるNY州では、新たな感染拡大の兆候も見られ始めています。
しかし全米で見ると、感染は1日2万7000人でいまだ下降を続けており、公共の場でのマスクやワクチンの規制も次々に解除されて、ニューノーマルと呼ばれる光景が広がっています。そんな中で今4回目が必要なのか? という疑問も少なくありません。