著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

米国で4回目のコロナワクチン接種開始…「打つべきか」との混乱も

公開日: 更新日:

 それ以前にアメリカでは、3回目の接種さえも進んでいないという現状があります。ブースターを打っているのは65歳以上の3人に1人にとどまっているのです。

 これに対し専門家は、3回接種した人は、オミクロン感染で死を免れる確率は2回接種に比べて21倍、重症化しない確率も7倍と高くなっているとしています。では4回目の接種はどのくらい効果があるのかというと、臨床データのほとんどはすでに接種開始しているイスラエルからのもので、まだ限定的な情報しかありません。

 ある調査では、60歳以上で4回目を打った人は、3回に比べてオミクロンでの死亡リスクが大幅に下がったとされています。ところが別の調査では、ブレークスルー感染した人の症状は3回でも4回でもあまり変わらなかったとしています。現在のところ、個々のリスクを考え合わせた上で接種するかどうかを決めるようにと、専門家は呼びかけています。

 アメリカ政府は、たとえ新たな感染拡大が起きた場合も、もう経済を止めずにワクチン接種だけで対応したいと考えており、今回の4回目接種の認可はそのために先手を打ったと考えられています。しかし多くの人がマスクを外し生活している中、次の感染がどのように襲ってくるのか不安の声も上がっています。

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