血糖値(下)糖質を抑えておいしい脂とタンパク質を食べる

公開日: 更新日:

 しかし、患者に卵をすすめると、必ず「コレステロールが上がらないでしょうか」と心配する人がいるという。その考えは大きな間違いだ。なぜ、そんな「誤った神話」が生まれたのか。

「1913年に、ロシアのある科学者が、ウサギに卵を食べさせる実験をしました。すると、ウサギのコレステロール値が急上昇したのです。しかし、ウサギは草食動物です。草食動物に動物性タンパク質を食べさせれば、異常を起こすのは当然です。人間とウサギを同じに考えてはいけません。1981年には日本でも実験が行われています。この実験では、健康な人に1日10個の卵を5日間連続で食べてもらいました。血液検査の結果、コレステロール値には、まったく変化がなかったということです」

 1日の糖質量を管理するにあたって、一番のポイントとなるのは、ごはんだ。ごはん1膳分(150グラム)の白米には、55グラムの糖質が含まれている。仮に1日3膳のごはんを食べると、それだけでも165グラム。目標の200グラムにすでにリーチがかかった状態になってしまう。


「簡単なのは、1膳当たりのごはんの量を減らすことです。何も半分にする必要はありません。せいぜい10~20%減らせば十分です。1膳当たり20%減らすと、1日2回食べたとしても、ごはんによる糖質は88グラムで済みます。ファミレスなどでは、最初から『少なめ』に注文するのがいいでしょう。自宅で使うお茶碗を、ひと回り小さくするのもいい作戦です。また、白米を玄米や雑穀米に替えるのもおすすめです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択