アルコールのカロリーは糖質より「度数」の方が糖尿病には影響が大きい
年末年始は、飲酒量が増える季節です。コロナの影響で忘年会や新年会が例年より減ったとはいえ、飲む機会は平時よりはあるのではないでしょうか? 糖尿病の人がアルコールを飲む時の注意点や心掛けについて、今回は取り上げたいと思います。
【低血糖に気を付ける】
アルコールで低血糖を引き起こすことがあります。空腹時にお酒を飲むと、低血糖になりやすい。特に、インスリン注射をしている人や、経口血糖降下剤を服用している人は、低血糖が起こる危険が高まります。
「忘年会や新年会でごちそうを食べるから」と空腹で臨むのはNG。空腹であれば何かをお腹に入れてから。会の最中も、適度に食べ、適度に飲むようにしてください。またアルコール後に低血糖傾向になり、ラーメンなどの炭水化物が食べたくなることもあるので要注意です。
【メトホルミンを服用の人は乳酸アシドーシスに注意】
2型糖尿病の治療でよく使われる薬がメトホルミンです。ビグアナイド薬という種類に含まれ、インスリンの効果を良くして、血糖値を下げる効果があります。がんの発症リスクを低減したり、インスリン分泌を刺激する消化管ホルモンGLP-1の分泌を促進し体重減少に役立つ機序の可能性も報告されており、重宝されています。