血糖値(下)糖質を抑えておいしい脂とタンパク質を食べる
「『ダイエット』=『我慢』と思いがちですが、それは間違いです。むしろおいしいものをたくさん食べることが、健康的なダイエットにつながるのです。『ダイエット』=『我慢』と連想する一番の理由は、カロリーを減らそうとするからです。カロリーの高い食品とは、タンパク質と脂質。ようするに、肉と脂です。これこそがおいしいわけです。健康的なダイエットのために減らすべきなのは、肉でも脂でもなく糖質なのです」
糖質を減らしてタンパク質中心の食事がいい理由は、肥満解消以外にもある。筋肉をつくる栄養源である肉、卵、魚、乳製品などの動物性タンパク質は、糖代謝と深い関わりがあるのだ。体中の筋肉には糖を貯蔵する大きな能力があり、しっかり筋肉がついていれば、糖代謝がよくなり、食後に増えた血糖をスッキリと減らすことができるというわけだ。
■1膳のごはん量を減らす
卵も誤解されやすい食品のひとつだ。大きさにもよるが、卵1個には約10グラムの動物性タンパク質が含まれている。1日に推奨されるタンパク質は体重の1000分の1。体重60キロなら60グラムなので、1日3個ずつ卵を食べれば、必要量の半分のタンパク質を取ることができる。