【チンゲンサイ】「血」の巡りを促進して歯周病の改善に役立つ
シニアの大きな悩みのひとつといえば歯のトラブル。歯肉が炎症を起こす「歯周病」は、生活の質を維持するためになんとかしたいものです。
歯周病のために歯茎が腫れたり、痛みがあると食事がしづらくなり、栄養を十分に取ることができなくなります。そればかりか、全身の不調につながる場合もあるため注意が必要です。口の中の細菌は、歯肉の血管から全身に入り込む可能性があります。その結果、動脈硬化が悪化して心疾患や脳卒中のリスクが高まり、糖尿病にも悪影響を及ぼすと考えられています。
もちろん、歯磨きや歯石除去などのケアを十分に行うことは重要ですが、食養生で改善を図ることもおすすめします。
中医学では歯周病は「血」の巡りの悪さが関係していると考えます。全身の血流が滞ると、ひいては歯茎の血行も悪くなり、歯周病が悪化していきます。もともと血の巡りが悪い「瘀血」と呼ばれる体質の人は歯周病になりやすく、初期の段階でいったん改善したとしても再発しやすいとされます。歯周病の悪化によって歯茎が紫がかった暗い色になるのは、まさに滞って濁ったドロドロの血液の色そのものなのです。症状を軽減するためには血行を促進する食材を取り入れることが大切です。