池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ブロッコリー】「気」を補い「腎」を高めて滋養強壮に効果絶大

公開日: 更新日:

 年を追うごとに疲れやすくなった。少し動いただけでグッタリ、なんだかいつもだるい……。若い頃のように無理が利かないのはわかっていても、倦怠(けんたい)感の強い状態が続くと気力までなくなってつらいものです。

 年を重ねるにつれて、運動機能は低下していきます。歩行時に膝を支える脚の筋肉量が減って歩く速度が落ちるので、短い距離の移動でも疲れやすくなります。また、膝関節の軟骨が摩耗して、膝の痛みが現れやすくなります。そのため歩いたり、運動する機会が減ってしまうことで、さらに筋肉量が減るという悪循環に陥り、いよいよ体力が落ちて疲労も蓄積しやすくなってしまうのです。

 さらに老化によって内臓は縮小し、その機能は低下していきます。心筋の力が衰えることで、脳や全身の臓器への栄養や酸素の供給が不足。また、肺活量の減少、消化器官がスムーズに働かないことによる食物摂取量の低下や消化不良なども、疲労の要因になります。

 中医学では、疲労は「気が不足した状態」と考えます。気は体内の至るところを巡っている、気は目には見えないエネルギー。生命活動を維持するうえですべての基本です。不足すると、疲れやすく常に倦怠感があり、免疫力も低下してしまいます。気が充実していれば元気、気が足りなくなると病気になり、気力も萎えてしまうのです。

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