著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ブドウ】「気」と「血」を速やかに補う“低血圧改善フルーツ”

公開日: 更新日:

 血圧の不調というと、高血圧のイメージが強いですが、低血圧にも注意したいものです。低血圧は、立ちくらみやめまい、朝なかなか起きられずに午前中は具合がよくない、疲れやすくてやる気がでない、食欲がない……など日常生活に支障を来します。快適なシニアライフのためにも、改善を図りましょう。

 加齢によって、血液の循環や自律神経の機能が低下すると、低血圧を引き起こしやすくなります。糖尿病動脈硬化などの病気、出血性疾患や脱水によって血液と体液が失われていることが原因になる場合もあります。

 また、食後、胃や腸に血液が集まり、脳への血流が悪くなることで起きる「食事性低血圧」もシニアに多く見られます。

 中医学において低血圧は、「気血両虚(きけつりょうきょ)」と呼ばれる状態であると考えます。読んで字のごとく「気も血も足りない」ということ。血圧を上げるための「気も血もない」状態なのです。

「気」は全身の至るところを流れるエネルギーで、生命活動を維持し体全体を動かすための根本的な力です。そして「血」は、中医学において西洋医学の血液としての要素だけではなく、全身に流れて体のすみずみに栄養を与える液体と考えます。五臓六腑(ろっぷ)や筋肉を養い、生理機能を正常に保ち、目、皮膚、髪を滋養する役割があるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…