血糖値が急上昇した糖尿病予備軍が急いで受診すべき理由…怖いのは高インスリン血症

公開日: 更新日:

 それでも、多くの人は、「やせたら血糖値も戻せるはず」と思い込み、我流で運動したり、食事を制限して血糖を下げようとしてしまう。

「むろん、どんなに血糖値が悪い人でも、インスリンが出なくならない限りは節制により、ある程度血糖値を戻すことも可能です。しかし、それには時間がかかります。怖いのはその間に高インスリン血症になることです」 

 食事で血糖が高くなると膵臓はインスリンを分泌して血糖を下げようとする。しかし、血糖コントロールの悪い人はインスリンを分泌してもその効き目が悪く、血糖値が上がっていく。それでさらにインスリンが上昇するという悪循環が起こる。これが高インスリン血症だ。

「この状態が続くと膵臓が疲弊し、インスリンが作れなくなり、1型糖尿病と同じく食事のたびにインスリン注射をすることになります。そこまでいかなくても血液中にインスリンが過剰に存在するようになると、交感神経が刺激されて高血圧になりやすいうえ、腎臓でのナトリウム排泄機能が損なわれるため、血液に水分が多くとどまるようになり高血圧に拍車がかかります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末