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佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

入院生活をきっかけにひどいイビキをかくようになって…

公開日: 更新日:

 私のイビキは、特に飲酒した時は無呼吸もあるらしく、ひどかったようです。また、口を開けて寝ることも多く、特に冬は口が乾いて、喉を傷め、風邪をひくと声が出なくなることは毎年のようにありました。

■症状がひどい人は受診したほうがいい

 10年ほど前、自宅近くに睡眠クリニックができたので診察に行ってみました。一晩入院して、睡眠中の呼吸状態や脳波などをチェックしたところ、睡眠中の酸素濃度が低くなることが分かり、私のような患者は「睡眠時無呼吸症候群」と呼ばれるようです。

 その後、「CPAP(シーパップ、持続陽圧呼吸療法)」をつけて寝るようになりました。エアチューブを接続した鼻マスクを装着し、機械で圧力をかけた空気を鼻から送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止するのです。機械にSDカードが付属していて、空気圧の調整や睡眠の記録が行われます。1カ月に1回、睡眠クリニックの診察時にこのSDカードを持参し、睡眠や無呼吸の状態をチェックします。


 最初は、顔を覆うマスクが気になってなかなか寝られないうえ、自然と口が開いてしまうことから、頭から下顎を紐で固定しました。今はシンプルで、口が開かないように上下唇にテープ(安眠テープ)を貼ってから、シーパップを使っています。それでも、朝起きるまでの間にマスクが外れていることもあります。

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