入院生活をきっかけにひどいイビキをかくようになって…
私は大学時代、リンパ節が腫れ、不明熱が続き、急性白血病が疑われましたが、幸い「伝染性単核症」というウイルス感染症で、それでも1カ月入院しました。
この時、38度以上の発熱が2週間ほど続き、解熱はしましたが、その後はひどい咽頭炎や口内炎が起こり、口も開けなくなりました。口から食事が取れなくなり、鼻から管を入れての経鼻経管栄養となったのです。つまり、大きな注射器から管を通して流動食を鼻から入れたのです。
この炎症が治った頃からではないかと思うのですが、「イビキ」をかくようになりました。特にお酒を飲んだ時がひどいようで、時々、呼吸が止まるとも言われるのです。
大学を卒業して、医局に入ったその年の忘年会は温泉宿に1泊し、麻雀大会が行われました。ひとつの大広間に50人ほど泊まったのです。私は端の方の布団に横たわり、みんなが寝てしまうのを待つつもりでしたが、お酒も入っていて眠ってしまいました。案の定、翌朝に先輩から「おまえのイビキがうるさかった」と言われてしまいました。
結婚後、妻の実家に泊まった時も深酒をして、翌朝、隣の部屋で寝ていた方から「ひどいイビキだった」と……。イビキは自分では分かりませんから、ずっと「すみません」と恐縮して過ごしてきました。