著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【アロエ】「シンフォニー・オーケストラ効果」で免疫維持

公開日: 更新日:

 アロエは「医者いらず」と言われ、食べたり塗ったりで用いられる民間療法に使われてきた植物です。その名前はアラビア語で「苦い」を意味し、原産地はアフリカやアラビア、地中海地方とされます。あのクレオパトラやアレキサンダー、ファラオもアロエを使用し、健康と美肌を保っていたそう。

 日本では3種類が有名です。「木立」を意味するところから名付けられたとされるキダチアロエは食用として利用されることが多く、アロインという成分が便秘に良いとされています。

 また、アロエベラはアメリカやメキシコで多く栽培され、海外ではアロエというとアロエベラのことを指すそうです。ヨーグルトやドリンク剤などの健康食品に多く利用されるほか、肌の潤いを保つ働きや肌を引き締める効果を期待されて、化粧品などにも使われています。

 南アフリカのケープ地方原産のケープアロエは明治13年に健胃や瀉下(下剤)の効能を発揮する医薬品として日本薬局方に規定されて以来、現在も収載されているものです。

 そんなアロエに含まれる200種類近い有効成分は、互いに連携して正常な免疫状態に整える作用があります。これを「シンフォニー・オーケストラ効果」と呼びます。ゼリー質に含まれる多糖体を主成分とし健胃作用を持つアロエエモジン、殺菌作用を持つアロエチン、善玉菌と悪玉菌のバランスを整え肌荒れや老化を防ぐ作用を持つアロイン、抗腫瘍性の働きを持つアロミチンやアロエウルシン。また、ビタミン類、カリウム、鉄分などのミネラル類なども含まれているのです!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然