著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

片頭痛がある人は脳に負担をかけないよう生活習慣を変えていく

公開日: 更新日:

 ですから頭痛持ちの人には、東向きや北向きの物件を選ぶことをおすすめしています。

 また、室内の照明も重要なポイントです。できれば蛍光灯は避けたほうが無難。なぜならば、蛍光灯の光は一定の周波数で振動しているから。この微妙な振動、通常ならば頭痛のない方は気にならないことが多いのですが、頭痛持ちの人の敏感な脳はこれを読み取ってしまう。結果、頭痛を引き起こす引き金となることがあるのです。

 家の照明が備え付けの蛍光灯で替えることができないという場合は、それを使用せずに、白熱灯を使った間接照明をいくつか点灯して夜を過ごすというのはどうでしょう? ひと昔前に比べ、スタンドタイプの間接照明の価格はかなり下がり、比較的手が届きやすくなったように思います。検討してみるのもいいかもしれません。

 頭痛持ちの人は「まぶしい光を遮らないと」と遮光効果の高いカーテンを選びがちです。たしかに朝方の強い日差しを遮るという点ではいいのですが、朝起きたら皆さん必ずカーテンをシャーッと開けますよね?そのとき、長く真っ暗な部屋にいて光に慣れてない目から光が一気に差し込み、その情報が瞬時に後頭葉の視覚野に伝播し、一瞬にして大脳全体が興奮してしまいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇