糖尿病の人は「帯状疱疹」を発症しやすい…50歳以上は要注意

公開日: 更新日:

 じつはこの帯状疱疹は、糖尿病の人がなりやすい病気のひとつとして知られている。糖尿病がヒトの免疫を大きく低下させるからだ。

 免疫とは、ウイルスや細菌などの病原体から体を防御したり、体内の老廃物や死んだ細胞や発生したがん細胞を処分し、傷ついた組織があればそれを修復する働きのことを指す。

 免疫は大きく「自然免疫」と「獲得免疫」とに分かれている。前者は人間にもともと備わっている仕組みで、免疫細胞が自分と非自分をいち早く認識して攻撃することで病原菌を排除する。

 具体的にはマクロファージや好中球といった細胞が細菌を食べることで処理する。後者は一度侵入した病原体の情報を記憶して、再び侵入された時に対応できるという特徴がある。

「糖尿病で高血糖が続くと、さまざまな免疫担当細胞の機能が低下することが報告されています。たとえば、自然免疫のひとつで、病原体が侵入した際の初期の防御反応の主役を務める好中球は、高血糖状態の患者では病原体を攻撃するための能力が低下し、病原体を食べる力が低下していることが報告されています。さらに、単球の貪食能も血中HbA1cと逆相関することが知られています。また、獲得免疫である細胞傷害性T細胞の細胞傷害性分子の発現も低下しているとの研究発表もあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性