著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【コラーゲンペプチド】肌の弾力性や潤い改善だけでなく痛み軽減も

公開日: 更新日:

 古代エジプトや古代中国では、コラーゲンを含む動物の皮や骨が傷の治癒や美容目的で使用されていました。この時代には、すでに動物性の素材に再生力や保湿効果があることがわかっていて、医療や美容の一環として利用されていた記録があるのです。

 中世ヨーロッパでも、コラーゲンを含む食品や薬草が広く利用されていました。特に、骨や皮を煮込んで作られるブイヨン(スープ)は、健康維持や病後の回復に効果的であるとされていたようです。これらの伝統的調理方法は、現代のコラーゲンペプチド製品の基盤となっています。

 20世紀に入ると、科学技術の進歩によってコラーゲンの化学構造や機能が研究されるようになり、1950年代にはコラーゲンの三重らせん構造が発見されました。そして80~90年代にかけて、酵素処理によってコラーゲンを低分子化する技術が開発されます。これにより、体内での吸収効率が高いコラーゲンペプチドが製造されるようになったのです。

 現代では、サプリメントや美容製品に利用されるとともに、コラーゲンペプチドの美容や健康に対する効果に対する研究が数多く報告されています。たとえば、2014年に発表された研究では、コラーゲンペプチドの摂取が肌の弾力性や潤いを改善し、シワの深さを減少させることが報告されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも