著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

日本では人喰いバクテリアが話題に…感染症拡大のコロナ禍との関係が論争に

公開日: 更新日:

 日本では“人喰いバクテリア”感染が大きな問題になっていますが、世界各地でも風邪から結核まで様々な感染症が大流行、コロナ禍との関連が論争となっています。

 ブルームバーグと調査会社エアーフィニティが、世界各国の60以上の公衆衛生機関のデータを分析した調査によると、パンデミック前に比べ44の国と地域で、感染症の流行が悪化していることがわかりました。

 例えば、アメリカではコロナ禍後のインフルエンザ患者は、それ以前と比較して約40%も増えました。中国では百日咳の症例が、今年の4月までに昨年の45倍に達しています。また、冬に入ったばかりのオーストラリアでは、呼吸器合胞体ウイルス感染症(RSV)が1年前の約2倍に増えています。

 一方、日本では人喰いバクテリアと呼ばれる劇症溶血性レンサ球菌感染症が、原因不明の急増を見せています。さらに、2022年に新たに結核と診断された人は世界で750万人にのぼり、世界保健機関(WHO)が1990年代半ばに結核の状況を監視し始めて以降、最悪の年となりました。

 世界的な感染症拡大の理由の1つとして考えられるのは、「免疫の負債」と呼ばれるものです。ロックダウンで人との接触が減っている間に、人々の免疫が弱ってしまったという考え方です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ