例年の3倍に急増中!「溶連菌」は大人が感染すると重症化リスク大
「溶連菌」の流行が止まらない。東京都は先月21日、調査を開始した1999年以来、溶連菌による「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」が初めて警報基準に達したと発表した。子供がかかる感染症のイメージが強いが、大人が感染した場合、重症化のリスクが高いというから気を付けたい。「ひまわり医院」院長の伊藤大介氏に聞いた。
溶連菌とは溶血性レンサ球菌の略称で、溶連菌感染症を引き起こすのは、いくつかある種類のうち「A群溶血性レンサ球菌」が9割以上を占める。飛沫感染または接触感染でうつり、2~5日の潜伏期間を経て、38度以上の発熱や強い喉の痛み、倦怠感を引き起こす。一般的な風邪に多いクシャミや鼻水、咳の症状は見られない。
加えて、溶連菌に感染すると口腔内に特徴的な所見が現れる。次のチェックリスト(一部の症状だけのケースも)に当てはまったら溶連菌の可能性が高いという。
・喉の奥に赤い斑点状の出血がある。
・扁桃が腫れ、そこに白い膿が付着している。
・口蓋垂が腫れている。