著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

選択を見誤らないために事前に情報や環境を整理する…考えすぎない

公開日: 更新日:

 情報が多すぎる場合、人々はどのように意思決定を行うか? その答えは、情報がありすぎると(あるいは余計なことを考えてしまう時間が多いと)、人は正しい選択から離れていってしまうというわけです。

 人間という生き物は、とにかく意志が弱い生き物です。いくつも選択肢があるから迷ってしまう、たくさん時間があるから迷ってしまう。本来であれば、選択肢があるということは良いことのはずなのに、意志が弱いから「迷ってしまう」のです。

 裏を返せば、こうした点に気を付けることで、自分の選択が誤ったものになりづらいとも言えます。

 例えば、情報を整理し、重要なポイントに優先順位をつけてみる。引っ越し先を選ぶとき、あれもこれもとこだわると、いつまで経っても選べません。自分がもっとも優先するポイントは何か? そうすることで判断がしやすくなるはずです。

 そして、先の実験で明らかになったように、無駄に時間を与えられると間違った選択をしてしまいがち。自分の中で時間制限を設けてみるのもいいでしょう。ファッションショップでいくつか良い服を見つけたとき、あえて「3分で決める」と自分にルールを課してみる。すると、重要な情報に焦点を向けられますから、効果的に判断までの道のりを短くできるはずです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発