著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

選択を見誤らないために事前に情報や環境を整理する…考えすぎない

公開日: 更新日:

 情報が多すぎる場合、人々はどのように意思決定を行うか? その答えは、情報がありすぎると(あるいは余計なことを考えてしまう時間が多いと)、人は正しい選択から離れていってしまうというわけです。

 人間という生き物は、とにかく意志が弱い生き物です。いくつも選択肢があるから迷ってしまう、たくさん時間があるから迷ってしまう。本来であれば、選択肢があるということは良いことのはずなのに、意志が弱いから「迷ってしまう」のです。

 裏を返せば、こうした点に気を付けることで、自分の選択が誤ったものになりづらいとも言えます。

 例えば、情報を整理し、重要なポイントに優先順位をつけてみる。引っ越し先を選ぶとき、あれもこれもとこだわると、いつまで経っても選べません。自分がもっとも優先するポイントは何か? そうすることで判断がしやすくなるはずです。

 そして、先の実験で明らかになったように、無駄に時間を与えられると間違った選択をしてしまいがち。自分の中で時間制限を設けてみるのもいいでしょう。ファッションショップでいくつか良い服を見つけたとき、あえて「3分で決める」と自分にルールを課してみる。すると、重要な情報に焦点を向けられますから、効果的に判断までの道のりを短くできるはずです。

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