(6)老化細胞を取り除く「ワクチン」「薬」は競争が激化している

公開日: 更新日:

 免疫には人間には生まれながらに備わった自然免疫(マクロファージや好中球など食べて壊す細胞による攻撃)と獲得免疫(侵入した異物=抗原に対する抗体を作り、次回同じ異物が侵入すると攻撃)の2つがある。先に自然免疫が攻撃し、残った異物を後から獲得免疫が攻撃する。

 獲得免疫には細胞性免疫と液性免疫があり、前者はT細胞と呼ばれる免疫細胞が主体となって働く免疫で、抗体を作るのではなく、免疫細胞自体が異物を攻撃する。

 一方、液性免疫はB細胞が抗体を作ることで異物を攻撃する。

 T細胞は、ヘルパー細胞(異物が危険か否かを判断し、異物情報をB細胞に伝えたり、キラーT細胞に攻撃指令を出すなど免疫の司令塔役)、キラーT細胞(ヘルパーT細胞の指示で異物を攻撃)、制御T細胞(免疫が自己を攻撃しない免疫寛容の働きをする)からできている。

「老化細胞除去で注目されたのが、獲得免疫です。老化細胞の表面に出ている目印だけを攻撃するキラーT細胞に似た細胞を作って体内に注入。増殖させれば、体内の老化細胞を選択的に攻撃し、除去できるのではないか、という発想です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由