アルツハイマー病の新治療薬「ドナネマブ」の実力と対象者

公開日: 更新日:

 レカネマブ、ドナネマブともに点滴投与で、レカネマブが2週間に1回、ドナネマブが4週間に1回。レカネマブ同様、ドナネマブも脳出血や脳の腫れなどの副作用が確認されているが、定期的なMRI検査で早期に発見し、適切に対処することで管理可能だ。

 患者側としてはどちらの薬が優れているかを知りたいところだが、レカネマブとドナネマブの直接の比較試験は行われていない。ただ、私たちがしっかりと念頭に置いておきたいのは、どちらの薬も早期アルツハイマー病を対象としているという点。薬の恩恵を受けるには、早期での発見が欠かせない。

認知症と診断される前に軽度認知障害(MCI)があり、最新の厚労省の調査ではMCIが認知症の有病率を上回っていると推計されています。しかし実際は、MCIの診断に至っていない人がかなりいる。早期アルツハイマー病やMCIの段階では物忘れが年のせいかどうか判断がつきにくい。しかし『ちょっと違うぞ』というものがいくつかあった場合、念のため、専門外来を受診してほしい」

 どこを受診するか迷ったら、認知症に関する専門医療相談や診断などを行う医療機関「認知症疾患医療センター」が全国にある。インターネットで探すことができる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇