アイロボットジャパン 挽野元社長(4)「ロボット掃除機を一家に1台」を目指して
アイロボットジャパンの社員の多くは、買収した販売代理店のスタッフたち。外資系企業との融合ということで、やはり最初の頃は大変なことも多かったが、ヒューレット・パッカードとコンパックの合併の際、企業文化がぶつかり合った体験が生きた。
「ルンバの世帯普及率は、まだ10%足らずです。それでも、アイロボットジャパン設立当初は6%でしたから、この5年間でじわじわと上がってきています」
近年は後続商品も多く出てきているが、「当社は、30年ロボットひと筋の専業メーカーです。そこは、他の家電メーカーとは違うという自負がある」と、挽野は胸を張る。
15年以降、アイロボット社は家庭用ロボット専業に舵を取るようになったが、もともとは宇宙探査、地雷除去ロボットなども手掛けてきた。
2月に発売を開始した新製品には、コードやペットの排泄物といった対処が難しい障害物を識別して回避する機能や、障害物の対処方法などのデータベースが更新され、ロボット自身が学習、進化を続ける機能も搭載されているという。