アイロボットジャパン 挽野元社長(4)「ロボット掃除機を一家に1台」を目指して

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 2013年、挽野はBOSE日本法人の社長に就任した。

 その頃、音楽を聴くスタイルがイヤホンや小型軽量スピーカーへと変化するようになっていたが、BOSEは時流に乗り遅れていた。商品が追いつかず、そのため社員の士気も下がっていた。

 挽野は「もともとBOSEのブランド力はあるのだから」と、ブランドに合った自信を取り戻すことに力を注ぐ。

 それには、時代に合った商品を、時代に合った販売チャネルで売り出すことだ。高品質のノイズキャンセリングイヤホンや小型軽量スピーカーを売り出すと、成果が表れていった。

 そんな時、アイロボット社の開発責任者から、日本法人の社長就任を打診された。

 これまで、日本では代理店を通してロボット掃除機「ルンバ」や床拭きロボット「ブラーバ」を販売していたが、直販体制に切り替えることになったのだという。

 会社の立ち上げという新たな挑戦に、挽野の胸は高鳴った。

 17年、挽野はアイロボットジャパンの社長に就任、翌年には、アジア太平洋地域統括副社長も兼任することになる。

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