マー君初登板にNYメディア大絶賛「155ミリオンの価値」
一夜明けた2日、地元ニューヨークのメディアのスポーツ報道は「田中一色」だった。
最も「辛辣」といわれる「ニューヨーク・ポスト紙」(電子版)ですら「一言で言えばタナカは本当に格好よかった」という見出しで、記者のコラムを掲載。田中の当日の一挙手一投足を含めながら、7種類の変化球でフィリーズ打線を手玉に取ったことを紹介した。
ライバル紙として知られる「デーリー・ニューズ紙」(電子版)も「マサヒロタナカが2回3三振で堂々デビュー」という見出しで、田中の投球をベタボメ。チームのエース格であるサバシアと黒田も同日、同じように好投しながら、それ以上に1万943人の満員の観衆を魅了したのは田中の投球だったと報じていた。
同紙はさらに「マサヒロタナカはスプリットの良さをデビュー戦で存分に見せつけた」という見出しで、別の記者コラムも掲載。スプリットはわずか3球しか投げなかったものの、キレのよさでリビア(1番打者)を空振り三振にした場面を取り上げ、サバシアの「あのスプリットはダーティー(エグい)」というコメントとともに詳細に報じている。そのうえで記事の最後には「ヤンキースが払った155ミリオン(約160億円)は価値のあるものかもしれない」とも書いた。高級紙として知られる「ニューヨーク・タイムズ紙」(電子版)も「タナカ2回無失点デビュー」という同じような絶賛記事を掲載した。