代打で安打のイチロー 今度は“元祖一本足打法”オットに並ぶ
安打製造機が再び、メジャーの大打者に肩を並べた。
マーリンズ・イチロー(41)は24日(日本時間25日)のオリオールズ戦に代打で起用され、1打数1安打。5─2の八回2死走者なしの場面で打席に立つと、3番手左腕マシューズの外寄りの変化球を捉えて中前にはじき返した。
22日に2安打を放って通算2875安打とし、ベーブ・ルースの2873安打を抜いて歴代42位に浮上。この日は通算2876安打目を放ち、ニューヨーク(現サンフランシスコ)・ジャイアンツのメル・オットと並び、歴代41位に浮上した。
オットは1926年にメジャーデビューし、外野手として22年間プレー。メジャー通算2730試合に出場し、打率3割4厘をマークし、引退する前年の46年に2876安打を記録した。「一本足打法の元祖」としても知られ、王貞治(現ソフトバンク会長)と同じ左打ちで511本塁打を放った長距離砲だ。引退後の51年に米野球殿堂入りを果たした。
今季の目標とするメジャー通算3000安打までは残り124安打。今季中の達成は依然として厳しい状況は変わらない。出場機会が限られるイチローの当面の目標は歴代最多本塁打記録(762本)を持つバリー・ボンズ(2935安打=元ジャイアンツ)超えとなる。