「私は79年の春季キャンプで骨折してシーズンに出遅れた。その期間に西武は12連敗。何とかバットを振れるようになって一軍に昇格してビックリしましたね。外野手の立花義家(現ロッテ打撃コーチ)と内野手の大原徹也が負けたというのに、ロッカールームでゲラゲラ笑ってたんです。私は頭にきて、『おまえら、負けて悔しくないのか!』と怒鳴りつけた。それから少しチーム内で煙たがられましたが……。悔しいという気持ちがなければ成長できない。今の西武にはそうした悔しさが見えません。OBとして寂しいし、情けない限りです」
西武は負けるべくして負けているのだ。