“投球恐怖症”の西武守護神・高橋朋に元コーチから処方箋
日本代表にも選出されたストッパーが「投球恐怖症」に陥っている。
7月に入ってからというもの、7試合で9失点と不調にあえいでいる西武の守護神高橋朋己(26)。ここまで21セーブを挙げているとはいえ、1勝2敗、防御率3・19。黒星はいずれも7月に入ってからだ。
かつては「投げるのが楽しかった」という高橋朋だが、今や「投げるのが怖い」と言うありさま。26日には自ら頭を丸刈りにするも、敗戦処理でも1失点。本調子とは言い難く、チーム内では配置転換も検討されている。
■くたくたになるまで練習
西武でコーチを務めたこともある石井貴氏(評論家)が言う。
「高橋朋は変則的なサイド気味のフォームから、140キロ台後半の速球を投げ込む左腕。他球団の主力打者たちに聞くと、『踏み出した時に、自分の方にすっぽ抜けたボールが来るんじゃないかという恐怖がある』と話していた。打者がそうした高橋朋のフォームに慣れたこともあるでしょう」
抑えは何よりもメンタルが重視される。その心がポッキリ折れてしまった場合はどうすべきなのか。