米では“札付き”問題児 竜ゲレーロは国内3球団で奪い合い
10億円近い年俸を払えるチームといえば選手の平均年俸が約5億円のメジャーだが、「ゲレーロのメジャー復帰はあり得ないと思いますよ」と、スポーツライターの友成那智氏がこう続ける。
「なにしろ、札付きの問題児ですからね。ドジャース時代は、練習態度がチャランポラン。努力をせず、ベースカバーに入らない怠慢プレーが何度もあった。3Aでは捕手のミゲル・オリーボと口論になり、耳をかみ切られたエピソードもあるくらい。ドジャースが今季年俸を払ってもクビにしたのは、そういう選手だからですよ。メジャーは特にチームの輪を乱す選手を問題視する。ドジャース時代の行状はどのチームも把握しているでしょうし、ゲレーロ獲得に手を挙げる球団はまずないでしょう」
■ゲレーロが重視するカネがあるのは?
となると、行く先はおのずと日本の他球団に限られる。しかも、国内は国内でも「財力」がある球団に絞られる。
まずは、パ・リーグ優勝チームのソフトバンクだ。現在、本塁打、打点の2冠を走るデスパイネは、総額12億円という3年契約の1年目。ただし、残る一軍助っ人はサファテ、バンデンハーク、モイネロと投手ばかり。一軍枠争いが厳しかろうが、デスパイネの「保険」だろうが、ゲレーロが重視する「カネ」が、ここにはある。戦力はあるに越したことはない、というのがこの球団のスタンスでもある。