最終戦ならソフトB警戒 DeNAは浜口が中3日先発で総力戦
3連敗の崖っぷちから息を吹き返したDeNAが、「下克上を果たすとしたら、打つ手はこれしかない」とOBが口を揃えるのは、最終戦でのルーキー浜口遥大(22)の先発起用である。
「無論、4日の第6戦を取るのが前提だが、最終戦までもつれれば、疲労だなんだと言っていられない。ソフトが最もイヤがっている投手が浜口であることは間違いないんだから」(横浜OB)
浜口は1日の第4戦に先発し、7回3分の2を零封。八回1死までソフトバンク強力打線をノーヒットに抑え、チームにシリーズ初勝利をもたらした。一方で、その日に119球を投げた浜口を中3日で先発させるのは余りに無謀、という声もチーム内にはある。
が、アストロズの初優勝で幕を閉じたメジャーのワールドシリーズの第7戦では、第5戦に先発して94球を投げたドジャースのカーショーが中2日でリリーフ登板。4回43球を投げて無失点と好投した。アストロズのバーランダーも第6戦の先発で93球を投げたにもかかわらず、ブルペンでリリーフ待機。連投辞さずの構えだった。日本以上に酷使にナーバスなメジャーですら、最後の大一番は根性、気力の総力戦に打って出る。
13年の日本シリーズでは、第6戦に先発して160球の完投勝利を挙げた楽天の田中将大(現ヤンキース)が、翌日の第7戦にリリーフ登板した例がある。「浜口先発」は相手も警戒している一手だけに、ラミレス監督の頭にあることだけは間違いない。