韓国新鋭チョンがジョコ撃破 錦織はアジア盟主陥落の危機
「アジアの盟主」交代も時間の問題か。
右手首を痛めていた男子テニスの錦織圭(28=世界ランク24位)が23日(日本時間24日)、ATPツアー下部大会の「ニューポートビーチ・チャレンジャー」で復帰。1回戦で同238位のデニス・ノビコフ(24=米国)にセットカウント1―2で敗れ、復帰戦白星はならなかった。
右手首に違和感を抱える中での出場に「試合をこなせたことはいいステップになった」と前向きに話したが、先行きは不透明だ。
ここにきて、世界の若手が台頭。錦織が欠場した全豪オープンの4回戦では、同58位のチョン・ヒョン(21)が4大大会優勝12回のノバク・ジョコビッチ(30)を破る金星を挙げた。韓国勢では男女を通じて初の4大大会4強入りを果たした。
韓国の新鋭はジュニア時代、錦織と同じIMGアカデミーに所属し、西岡良仁(22)らと腕を磨いた。186センチと大柄で豊富な運動量とストロークを武器とするチョンの実力は折り紙付き。ATPツアーが若手の有望株を集めた昨年11月の「ネクストジェネレーション・ATPファイナル」では同世代の海外勢を相次いで撃破し、初代王者に。ATPが選ぶ「次世代エース候補」のひとりにも名を連ねた。世界の頂点を極めたジョコビッチも「確実にトップ10の選手になれるテニスをしている」と将来性を高く評価している。