引退は錦織圭が先の恐れも…36歳フェデラーは衰え知らず
再び戻ってくることはできるのか。8月中旬に右手首の腱を部分断裂した男子テニスの錦織圭(27=世界ランク22位)は、それ以後の全日程を欠場。すでに故障は癒えて、練習を再開。来季開幕戦のブリスベン国際(12月31日開幕)にエントリーした。
錦織が出場していないので国内ではほとんど報じられることはないが、英国・ロンドンでは現在、年間王者を決めるATPツアー・ファイナル(12~19日)が行われている。
同ランク1位のR・ナダル(31)はD・ゴフィン(26=同8位)との試合後、膝のけがのために棄権したことで、2年ぶり15度目の出場となったR・フェデラー(36=同2位)の6年ぶり7度目の優勝にぐっと近づいた。
そのフェデラーは先月、契約スポンサーのイベントに参加するため11年ぶりに来日した。「日本のテニス界には錦織圭という素晴らしい選手がいる。彼とまた試合ができればと思う」と語っていたが、あと何回、錦織と対戦することができるだろうか。
昨年2月に膝の手術をしたフェデラーは、そのシーズンのウィンブルドンこそ準決勝に進出したものの、全仏オープンやリオ五輪、全米オープンなど大きな大会を欠場。松葉杖を使っての歩行から始まった長期のリハビリを乗り越え見事に復活。今季は全豪とウィンブルドンに優勝し、グランドスラムのタイトルを19に伸ばした。コートを縦横無尽に駆け巡るその姿は、昨年膝にメスを入れた「36歳のオジさん」とは、とても思えない。