箱根駅伝4連覇の青山学院 駅伝選手や教職員への恩恵は?

公開日: 更新日:

 では、駅伝の優勝は大学側にとってメリットはあるのか? 箱根駅伝で優勝すると、その年の志願者数が激増するとされる。

 青学が初優勝した15年度入試は前年比7%増の5万9738人。この4年間で志願者数は12.5%増えた。だが、駅伝の成績が低迷しているにもかかわらず、中央大学は青学を上回る21.5%増、日本大学も17.2%増となっている。この間、青学の偏差値は57.5から62.5(法学部=河合塾調べ)にアップしているが、駅伝優勝の宣伝効果は限定的。実際、09年、10年、12年、14年に優勝した東洋大は「駅伝の成績と志願者は関係ない」と言い切っている。優勝した年でも志願者は減っていたのだ。

 18年入試で志願者数が最も多かったのは14万9612人の近畿大学。スポーツの活躍というより、いち早くネット出願を認めたり、独自のイメージ広告が功を奏した結果といえる。

 青山学院全体の18年度予算は、中等部、高等部、大学の授業料値上げの影響もあって、収入は4.5億円増の504億円だ。もっとも、幼稚園から大学まで総勢約1350人いる教職員人件費は約194億円で前年比2.4億円のマイナスになっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  1. 6

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 8

    【動画あり】イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態

  4. 9

    “現代の遊女”吉原のソープ嬢はNHK大河ドラマ『べらぼう』をどう見ている? 地元は特需に沸く

  5. 10

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ