日大は巨人のスポンサー アメフト問題で蜜月関係に暗雲
日大アメフト部の蛮行問題は過熱する一方だが、実はプロ野球の巨人にも、知らん顔できない事情がある。
日大が2016年3月から巨人のオフィシャルスポンサーになっていて、今季で3シーズン目に突入する付き合いなのだ。
日大は16年4月に東京・世田谷区にスポーツ科学部を新設。来年19年に創立130周年を迎えることで、記念事業の一環として巨人とのタイアップを考えた。小山裕三学部長はこの時、「国民的なスポーツとして野球は一番人気。その中で最初にプロ野球で伝統を持ち、実績ある巨人とぜひにと思った」と理由を説明。さらに「スポーツ科学部は将来的には五輪でメダルを取る、プロで活躍することをにらんでの学部。その学生に日本のプロの最高峰を生で肌で感じてほしい」とスポンサーになるメリットを語っていた。
■継続するのか巨人に聞くと?
一方、初めて大学とオフィシャルスポンサー契約を結んだ巨人は「スポーツ振興や若年層のファンの開拓を目指す」とし、今年も去る10日の阪神で「日本大学デー」を実施したばかり。その日は平昌冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルで銅メダルを獲得した原大智(スポーツ科学部2年)が始球式を行い、日大の体育会に所属する学生が、巨人の選手で日大OBの長野、戸根、青山のイラストがデザインされたトートバッグを来場者に配布した。東京ドームの周囲をピンクの日大カラーに染めたノボリがグルリと囲み、球場内には日大のPRブースが設置されるなど、4万3164人の観客を集めて大盛況だった。