箱根駅伝4連覇の青山学院 駅伝選手や教職員への恩恵は?
いま、この「日本版NCAA」創設の動きがある。今回の日大アメフト部のような不祥事が起きても、選手側のメリットもある。スポーツ庁「大学スポーツの振興に関する検討会議タスクフォース」(日本版NCAA)の座長を務める江戸川大学の小林至教授(スポーツ経営学)がこう言う。
「日大アメフト部の事件では、問題発覚後の日本大学の初動にはやや疑問もありますが、実は大学の運動部や競技団体の多くは学生やOB・OGによる自主自立の任意団体であり、大学の監理下にありません。日本版NCAAは大学スポーツの統括的機構をつくることにより、学生の安全対策の不備や事故や不祥事の際の責任の所在をはっきりさせようという意味があります。弱い立場である学生のための学修とキャリア支援、企業では当たり前の労災のような制度も必要だと考えています」
青学の駅伝選手が4連覇したことによる経済的なメリットは特にないようだ。日本版NCAAができれば選手への奨学金制度などが拡充する可能性はある。
■法学部の偏差値は5ポイント上昇