虎成長株の高橋 下半身の粘りで投げるストレートは藤川級
「ケガをして、しっかり鳴尾浜で練習をして、必ず一軍で活躍するぞっていう強い気持ちで練習してきたので、2勝目を挙げられてうれしいです」
阪神の高橋遥人(24)が中日戦(甲子園)で8回1失点と好投。今季2勝目を挙げ、お立ち台でこう言って笑顔を見せた。
左肩のコンディショニング不良で出遅れたものの、ここまで3試合に先発し、防御率は0・82。前回登板の18日の巨人戦(東京ドーム)では菅野と投げ合い、7回1失点。打線が得点できずに敗れはしたものの、多くの評論家、OBから高い評価を受けていた。
評論家の福間納氏がこう解説する。
「高橋の素晴らしいところは、下半身主導のフォームにあります。軸足(左足)に粘りがある上に、前の右足が突っ張らず、しっかりと体重を乗せて投げているから、球持ちが良い。平均140キロ台後半を計測するストレートは回転数が多く、打者は球速表示以上の速さを感じているはず。全盛期の藤川のストレートに近いものがあります」
■飛躍のカギはチェンジアップ