虎成長株の高橋 下半身の粘りで投げるストレートは藤川級
さらに福間氏は、今後のさらなる飛躍の条件をこう話す。
「カットボールやツーシーム、スライダーなど、変化球もいいものを持っている。中でも、今は投げる割合が少ないチェンジアップの精度を高めれば、鬼に金棒でしょう。右打者対策として効果的なだけでなく、緩急もつけられる分、投球の幅がさらに広がる。同じ左腕のDeNA今永も、このチェンジアップを駆使することで、球界を代表する投手として活躍していますからね」
高橋は昨秋キャンプの際、臨時コーチを務めた中日OBの山本昌氏から、チェンジアップを伝授されている。チェンジアップは他の球種よりも肩や肘への負担も小さいといわれており、入団1年目から肩肘の故障に悩まされてきたことを考えても、メリットはあるだろう。
昨年11月のプレミア12では、阪神の選手は1人も代表に選出されなかったが、この高橋は最終候補に残っていたといわれている。小粒な選手が多い阪神の中では珍しい日本代表クラスの逸材であることだけは間違いない。