原監督がCS敗退後に辞任を表明「私も辞めます」すると…
「意地を張るな! 村田(真一)コーチも斎藤(雅樹)コーチも残るから。新たに三軍ができる。そこで育成を手伝って欲しい。それも大事なところだから」
私はBCリーグの群馬で監督経験がある。若手の育成について評価してくれたようだ。
「分かりました。ありがとうございます」
原監督と球団に伝えた。
シーズンが終わると、監督だけでなく、コーチ人事がスポーツ紙を賑わすが、水面下ではこんなやりとりが行われている。
■「慶応の由伸が来てくれる」
そして、次期監督に就任したのが高橋由伸だった。
慶大4年で本塁打記録を樹立した頃を思い出す。私は当時、ヤクルトの現役選手で「高橋由伸がヤクルトを逆指名するらしい」という情報がチーム内を駆け巡っていた。同僚の古田敦也と食事をしながら、「慶応の由伸が来てくれる。一緒にやれたらいいな」と話をしたのを覚えている。