著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

「開幕投手・藤浪」「4番・佐藤輝」…開幕直前に思う阪神優勝よりもうれしいこと

公開日: 更新日:

 また、2年目の佐藤はオープン戦も絶好調で評判が良く、今や大山との拮抗した4番争いというより、「4番・佐藤」の内定で異論なしといった状態だ。この佐藤については、とにかく今年こそは1985年の掛布・岡田以来となる生え抜き日本人の30本塁打超えを果たしてほしい。大山も28本の翌年(昨季)が21本と下降したのが痛かった。果たして佐藤はどうなるのか。オープン戦で高打率を維持し、三振が減っているのは頼もしいが、やっぱり佐藤に期待するのはホームランだ。

 しかし、いくら佐藤がブレークしたからといって、虎の和製大砲の長男坊的存在であった大山悠輔が輝きを失ったら喜びも半減する。この際、打順は下位であってもなんでも良いのだが、大山と佐藤の両雄が並び立ってこそ虎党の理想形となるのではないか。近年は3年目の井上広大やルーキーの前川右京ら高卒大砲の発掘・育成にも力を入れている阪神だが、それも大卒ドラ1の2人が大成してこそのオプションだろう。いずれにせよ、かつては帯に短し襷に長しの中間選手が多かった阪神を思うと、今は楽しみが多くなったものだ。


 最後に近本。彼はもう一人前と思いたいが、ひとつ気になるのは毎年のスロースタートだ。昨年もその前年も、中盤あたりから打ちまくって終わってみれば良い成績なのだが、これが最初から発揮できれば首位打者だって狙えるだろう。

 近本が首位打者で、大山と佐藤が30本塁打を超えて、藤浪が復活……なんてことになれば優勝よりもうれしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?